2009年4月6日月曜日

 Useless Informationからです。Sunday MercuryからRoy Woodの長文インタビューが転載されました。かいつまんで紹介します。
「私はそれが仕事でない限り、初めての人と会うのは得意じゃないんだ。公共の場などで、人々が近づいてきて話しかけてくるけれど、それは苦手だ。最善を尽くそうとしているんだが。ファンが私に天職を与えてくれたんだから、ファンと話すのは当然の義務だと思っている。会話がそもそも下手で、適当な話がなかなか出てこない。昔の写真を見たら、私はいつも顔を伏せている。フロントマンじゃなくてバックバンドみたいだ。
 誰でもステージに上がるというのは奇妙なもので、ジキルとハイドみたいだ。ステージでは別の人格をかぶらなければならない。それは私がWizzardでしていたのと同じであり、Wizzardでの私は本当の自分とは違った人物だったのだ。
 Alice CooperにKerrang Awardsで会ったことがあるけれど、彼は私のところにやってきて握手をした。彼はいいやつで、ステージで作り上げた存在とはまるで違っていた。
 人見知りすることについて、最近ステージの人格を一部持ち込んだらいいよと言うことを教えて貰い、そうしてから人付き合いがうまくいくようになった」
 この後、Marstonのビール会社から使われなくなったパブを購入した話などが続きました。
 また、Don Ardenについて;
「彼は私のキャリアを台無しにした男だ。彼のビジネスがまず最初にあり、私とJeff Lynneが仲違いをしたように報じられたのは真実ではない。Jeffとは本当の喧嘩をしたわけではないし、今でも友達だ。ELOを立ち上げたのは我々ふたりだし、本当に喜んでELOの実験をやった。Rick PriceやBev Bevanが家に帰った後、スタジオによく残っていたものだ。
 Moveにいた時代には収入的にはあまり恵まれなかったが、少し状況がよくなると中古の楽器を集め出した。オーボエとかフレンチホルンを買ったよ。そういった楽器を飾っておくだけでは我慢できず、演奏せずにはいられなかった。繊細な音楽技術より、力仕事的にそれらをマスターした。電気ポットを演奏することだってできたと思うよ。
 やれることはやってしまったのでMoveには飽きてきていて、クラシックをプレイしているミュージシャンの中に、ロックンロールが好きな人もいるんじゃないかと考えるようになっていた。Moveの他のメンバーは私がおかしいんじゃないかと思っただろうが、JeffがNightridersに加入してから彼と友達になり、彼に私の考えを話して力を合わせることを提案した。それはマネージメントの問題で簡単ではなかったが、後にJeffはMoveに加入した。そうしてELO計画に乗り出すことができたんだ。うん、どんなことができるかについて、ヴィジョンを共有することができた。
 ある夜、Moveのバッキングトラックを作っている時、買い求めたチャイニーズチェロを弾いてみた。Jeffはその音が凄いと思い、録音に重ねるように提案した。15回のオーバーダブをして、まるでヘビーメタルオーケストラのようになった。それが10538 Overtureで、ELOの誕生だったんだ。
 (ELOの成功から脱けたことについて)決して後悔はしていない。裏ではマネージメントととてもいろんなことがあって、それには我慢ができなかったんだ。ちょっと焦りすぎたかなと思わないでもない。ELOはその後まもなく大きなUSツアーをしたけれど、それを体験するためにもうちょっと加入していてもよかったかも知れない。でも、やることをするわけだし、失敗するために脱退した訳じゃない。Wizzardでヒットソングも作ったわけだから。
 Arden一家とは、長く契約を結びすぎた。契約を破棄した時、Don Ardenは私がロンドンのスタジオで録音することをことごとく邪魔した。偽名を使って契約しても、すぐに突き止められた。彼に勢いは止められてしまい、Wizzardをやめてから本当に困難な時期にぶち当たった。大衆は昔のことはすぐ忘れてしまい、あっという間に旬の時期は過ぎる。そうなってしまうと、元のポジションに返り咲くのは並大抵のことではない。全力で仕事をしたけれど、あまり効果はなかった。ミュージシャンを集めて地方のスタジオに入り、On The Road Againを出した。本当はEMIから出るはずだったけれど、全くプロモートを受けられなかった。
 Bouldersについては本当のソロワークで、全ての楽器を演奏し、歌い、プロデュースし、カバーを描き、ヴァンを運転し、紅茶を入れてサンドイッチを作った。これこそがソロアルバムだと思う。アイデア不足になったことはないよ」
 さらに、オーケストラとのプロジェクトによるコンピレーションについて語られており、Royは自分の作品の他、他のミュージシャンがRoyの曲をカバーしたものも含めていこうと考えているそうです。
「人々はヒット曲を求めているけれど、自分でベストだと思う曲も演奏したい。たとえばBeautiful Daughterで、Shazamではストリングスカルテットと録音したが、本当にうまくいったよ。今、70ピースのオーケストラ用にBlackberry Wayをアレンジしている。それから、クリスマスソングの別のバージョンのアイデアもある。同じ曲で同じ歌詞だけれど、全く違う楽器構成になる。
 EMI在籍中に最も成功できたので、EMIから出せればいいと思っている。さもなければ、Paul McCartneyらのように日曜紙の付録みたいな形だ」
 12月にNECから始まるStatus Quoのツアーでは、Roy Wood’s Rock & Roll Bandをアリーナで見ることができる。
「私のバンドを大きなステージで演奏させたい。たくさんの人に見て欲しいんだ。これまで仕事をしてきた中でベストのメンバーが揃っている」

http://www.sundaymercury.net/entertainment-news/celebrity-news/2009/04/05/wizzard-and-move-pop-legend-roy-wood-reveals-his-secret-shyness-66331-23312909

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