2009年4月26日日曜日

The Record Producers

 先日BBCで放送されたラジオ番組で、今回はRoy Woodが特集されました。まずBBC2で1時間番組として放送され、その後BBC6で30分延長バージョンが放送されました。その後もアーカイヴとして聴くことが可能でしたが、恐らくもう消去されていると思われます(何度もご注意しましたので、今さら遅いと言っちゃ駄目ですよ)。

 タイトルがタイトルですから、とりわけサウンドを作るという点にウェイトが置かれた構成です。まず、RoyがFalconsからNightridersを経て、The Moveに加入する経緯。「最初の自作曲のひとつ」が流れたあと、特にFlowers In The Rainあたりから彼がサウンドにこだわり始めたことが、Roy自身の口で物語られます。それから、Jeffを迎えて10538 Overtureが作られた模様が、8トラックのそれぞれのトラックを独立して再生しながら説明するのが無茶苦茶面白いです。こうすることによって、ミックスされた曲では聞き取れない音が前面に出てくるというのは、とてもエキサイティングです。
 さらに、Angel Fingersも同様に解剖されます。3人のドラマーがそれぞれドラムを叩き、その微妙にニュアンスの違うドラミングを重ねることによって分厚いドラムサウンドを作り、サックスもフレンチホルンも全部オーバーダビングしていくのは、本当にマニアックな作業です。ここではRick Priceの談話が聞けます。
 この後、Bouldersに話題は移り、エンジニアを務めたAlan Parsonsがテープスピードの話をしていましたが、うまく聞き取れませんでした。また、Wake Upのパーカッションの話も出ていました。この次はAnnie In Wonderlandの話で、Annie Haslamが登場します。さらにDartsのDart Attackに触れられました。ただ、Annie HaslamとDartsのパートはあまりしっかり聞こえなかったのでした。

 というわけで、Royがどのようにしてレコーディングを進めていたかということを、同じ場所にいた人々の談話をはさみながら明らかにしていくので、こういうのが好きな人にはたまらない企画だと思います。また、Jeff Lynneならなんでもいいという人にも、当然マストですね。
 さらに、この企画は是非Jeffについても実施して欲しいものでした。Jeffの談話を取るためには当然アメリカまでスタッフが出向いているはずなので、Jeff自身の番組もできあがっていることを期待しています。

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