2009年11月2日月曜日

 先日私がぶつぶつ書いていたことの仔細です。

 Genesis PublicationsよりTraveling Wilburysについての豪華本が刊行されるそうです。私が見た範囲では、具体的な発売日は明らかにされておらず、現在予約が受け付けられています。144ページで本文は9000語。150枚の写真のほとんどは初出のものであり、George Harrisonが書いたHandle With Careの歌詞を複製したものなどが付属するとのこと。

 さて、これだけでもかなり魅力的な本なのですが、豪華本というだけあってお値段もかなりします。2種類のエディションがあって、デラックスエディションは375ポンド、コレクターズエディションは195ポンドです。後者は布装で、Handle With CareのビデオでGeorgeが着ていたジャケットの生地を模したものだそうです。前者は、リネンの袋に入るなど装丁がより豪華になっており、バンドのポートレートにはメンバー全員のサインがエンボスされていると書かれています。ともに限定で、デラックスが350部、コレクターズが2650部(サイトには3000と書かれていますが、ナンバリングが351-3000なので)です。

 もちろん、いずれ廉価版が発売される可能性はあるのでしょうし、この値段は二の足を踏むに充分なものです。ですが、今回はJeff Lynneがサインを入れるとされています。私はこれで揺れました。JeffがJeffたり得ているのはひとえに彼の音楽的才能故であり、じかに会うこともなく機械的になされたサインにどれだけの意味があるかは議論もあるでしょう。ただ、ここ10年あまりの状況を見るに、Jeffを直接つかまえることなしにサインを貰うというのはかなり難しいことであり(たとえばFace The Musicからサイン入りコピーが販売されるとか)、しかもライブがなされるという予測すら立たない現状では直接会うというのも期待が薄い。しかも、言いたくはないですが年齢的な問題もあって、「いつでもいい」というわけにもいかないかも知れないし、そもそもそういう話になれば私の年齢的な問題もある。
 となれば、この確実な機会にサインを入手しておくべきではないかと、高い買い物に踏み切ることにしました。もちろん、本そのものも相当の(値段に見合うかどうかは価値観の問題)値打ちをもったものだと信じています。すると次はデラックスとコレクターズのどっちを買うかなんですが、私は軟弱にもコレクターズで妥協することにしました。この辺が甘いのかなあ。もしこれがELOについての豪華本だったら高い方に突撃するのでしょうが。

(もちろん、ファンならすべからく買うべきだなどという暴論は申しません。Showdownでも「高すぎ」という意見は出ていました。ただ、自分が最も敬愛するミュージシャンのサインを手にできずに人生を過ごすくらいなら、これくらいの出費をするのは許容範囲だと判断したわけです)

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