2009年6月29日月曜日

Tan Simple Como El Amor by La Casa Azul

青い家のミステリー

 スペイン出身の5ピースポップバンドが発表した2004年のアルバムです。どうしてELO関連かというと、大概「カバーです」ということになるのがこのブログの常なんですが、今回はちょっとだけ違います。 

 私だけかも知れませんが、ある行動を取った理由が自分でも理解できない(というより思い出せない)ことがあります。気がついたらamazonのカートにこのアルバムが入っていて、どうして入れたのか思い出せないでいました。カバーバージョンでも入っていたのかなあと思っていたら、たまたまTHIS TIME RECORDSのサイトでこのアルバムがピックされているのを見ました。THIS TIMEはポップ専門リテイラーなんでしょうか、かつてのWizzard In Vinylが消滅(?)して困っていたところ、ネットサーチで見つけたお店です。今回はStephen LawrensonのSomewhere Else、FinkersのEpilogueを買うつもりになったら、送料などの加減で他にいいのがないかと探していたというわけです。
 たまたまショッピングカートに入れてあるのと同じタイトルが見つかったというわけで、内容をもう少し読んでみると、どうもEl secreto de Jeff Lynneという曲があり、そうなって初めて、「この曲のためにカートに入れたんだ」と納得した次第。myspaceでプレビューしてみたら、まあ悪くないので購入してみました。というわけで、このアルバムもELO関連盤ということにします。

 バンドはスペイン出身のようで、バンド名はThe Blue Houseという意味みたいですね。男3、女2の5ピース編成で、キーボード・シンセサイザーを多用したポップソングです。パーソネル紹介でも、キーボード系楽器がいちいち挙げられています。そして、上で「ポップ」と書いたように、キーボードを使って大仰な音楽をやるわけじゃなくて、バブルガムポップ。全曲これ。しかもボーカルはスペイン語。やはりラテン系の言語はどこか陽気になるんでしょうか、地中海の遊園地といった風情です。ここまで潔いと、その世界にはまらざるを得ないという感じで・・・
 myspaceでサンプルも聴けますから、気になる方は試してみて下さい。1曲気に入ったのなら、全曲同じ感じなので(もちろん、メロディやアレンジはそれぞれ違うのですが)、多分アルバム通して楽しめるんじゃないでしょうか。
 さて問題のEl secreto de Jeff Lynne。辞書はひいていませんが、The Secret Of Jeff Lynneという意味なんでしょう。Paul MelanconのJeff Lynneみたいに、Jeffの音楽をもろにパスティーシュしたような曲ではなく、あくまで他の曲と同じような構成、同じようなアレンジ。歌詞はよくわからないんですが、たまたまShowdownでもこの曲の話題が出ていて、誰かが翻訳ソフトでの訳を提示していました。歌詞は決して脳天気なものではなく、「私は眠る。眠るたびに我を忘れず、Jeff Lynneの秘密を見出そうとする。しかし、それはいつまでもわからないのだろうとも思う」みたいな狐につままれたような内容でした。

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