2009年6月25日木曜日

Hot Fuzz(ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!)

妙におかしい

 2007年のイギリス映画で、主演はサイモン・ペッグとニック・フロスト。優秀すぎて疎んじられてしまった警官が、飛ばされた先の田舎町で連続殺人事件に立ち向かうというお話。最初はアクション映画のつもりで見ていたら、コメディでした。
 なお、カテゴリわけでお気づきの通り、この映画はELO関連作品でした。どこがそうなのかは、「続き」の最後のパラグラフにて。

 ストーリーです。ニコラス(ペッグ)は警官になるべくして生まれてきたような男であり、ロンドン警察に勤務して一般の4倍の検挙率を誇っています。ところが、ひとりだけ突出するのを嫌った上司から、田舎町への転勤を命じられます。巡査部長への昇進ながらも内実は左遷です。着任したニコラスは署長の息子でポリスムービーマニアのダニー(フロスト)とペアになりますが、この町では長く凶悪事件のひとつも起こっていないとあって、警官全体に緊張が感じられません。そんなある日、シェイクスピア俳優とその不倫相手がオープンカーで不審死を遂げます。殺人ではないかと疑うニコラスは誰にも相手にされませんが、さらに不思議な「事故死」が続き、ついにニコラスはその「真相」に気付きます・・・

 この映画がコメディであることは、冒頭のロンドン警察のシーン、その後別れた恋人(ちなみに、彼女を演じているのはケイト・ブランシェットだそうですが、その後再登場するかと思いきやここだけでした)とのシーンでよく理解させて頂きました。その後も、なんだかイギリス人らしげなギャグシーンが連続します。私の好みに合うものもそうでないものもありましたが、そういう世界に肩まで浸かれば不思議と面白いですね。
 メインプロットは不満もありながら、工夫して書かれていることは認めざるを得ません。あちこちに散らばった伏線はことごとく回収されます。特に、ダニーに尋ねられて、「警官はそんなことしない」と全否定していた行為が次々実現する生真面目さも楽しいし、真剣な表情で二丁拳銃まで披露するのがなんとも・・・
 また、元ジェームズ・ボンドのティモシー・ダルトンが怪しすぎるオヤジの役で登場。あまりにも濃すぎます。
 評価は☆☆☆*でした。

 さて、どうしてこの映画がELO関連かというと、エンドロールで気付きました。MoveのNight Of Fearが音楽でクレジットされています。これでびっくり。本編中は全く気付いていませんでした。慌ててリピートしたのですが、「恐怖の夜」らしきシーンでは全くかかっている気配がありません。諦めかけた頃、ようやく発見しました。どんな場面かはここで書きません。でも・・・あんなのわかんないよ。

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