2010年9月29日水曜日

Live: The Early Years by Electric Light Orchestra

製品自体は大変素晴らしいものだと思います

 UK盤は8月上旬、US盤は8月下旬に発売されたELOの初期ライブを収めたDVDが、日本でもヤマハミュージックアンドヴィジュアルズから先日発売となりました。

<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B003UY56HA?ie=UTF8&tag=paradisegarde-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B003UY56HA">[国内初DVD化・日本語字幕]エレクトリック・ライト・オーケストラ/ライヴ・アーリー・イヤーズ [DVD]</a
<a href="http://click.linksynergy.com/fs-bin/click?id=YepuzF1*TIE&offerid=131139.3873050&type=2&subid=0">Electric Light Orchestra (E.L.O.)/Live Early Years</a><IMG border=0 width=1 height=1 src="http://ad.linksynergy.com/fs-bin/show?id=YepuzF1*TIE&bids=131139.3873050&type=2&subid=0" >

 以前お知らせした通り、内容的にはSzeneと呼ばれているテレビ放送された1974年のスタジオライブ(このDVDではRockpalastと表記されています)、Fusionとして市販されたことがある1976年のロンドンVictoria Theatreでのライブが中心で、これに1973年のBrunel Universityでのライブが加わります。目玉という点ではBrunelでの4曲が未公開映像であるとのことで注目が集まりますが、どのライブもそれなりの見せ場を持っており、全編にわたって楽しみどころの多いDVDと言えます。ただ、A New World Record以降の曲は演奏されていないので、ELOが最もELOらしい時代のヒット曲は含まれません。なにせEarly Yearsですから、その辺はご承知を。

 RockpalastとFusionについては別に感想を書いてあるので、ライブそのものの感想はそちらを御覧ください。今回初公開となるBrunel Unviersityについては、大編成のELOがこんな狭いステージでやってたねと思うくらいのこじんまりとした舞台で、しかしライブそのものは熱く演奏しています。最初、ケープをつけたバイオリニストが目に入ったので、「Wilf Gibsonってこの時代にまだいたのか?」と不思議に思いましたが、実はMik Kaminskiでした。ということは、あのケープはELOのバイオリニストであるトレードマークだったんでしょうか?
http://blue.ap.teacup.com/jeff/1885.html
http://blue.ap.teacup.com/jeff/2596.html
 客席も比較的狭そうではありますが、観客はぎっしりと詰まっているようです。そして、Don Ardenが見つけてきたピックアップのおかげか、ストリングスの音もしっかり響いています。なるほどアルバムのサウンドが再現されているよと驚きます。また、Rockpalastでは濁声で歌っていたMichael De Albuquerqueですが、このライブのコーラスでは上を歌っているように感じました(違ってるかな)。残念といえば、Mike Edwardsがあまり目立たなかったことで、当時の売りであったexploding celloが見られたらなというのが心残りです。いずれにせよ、3種のライブとも画質音質共に良好で、初期の曲に抵抗のない方には是非お勧めしたい製品と言えます。

 さて、あとはパッケージングについて触れておきます。US盤のDVDでは、RockpalastからDay TripperとRoll Over Beethoven、FusionからRoll Over Beethovenと3曲がカットされています。なにか大人の事情があるのかも知れませんが、貴重なライブマテリアルからわざわざ3曲を除くのはナンセンスなので、今後ご購入される方はUS盤は避けたほうがよさそうです。日本盤のリージョンが0なのか2なのかはわかりませんが、UK盤はリージョン0だと聞いています(本当かどうかは裏をとっていませんが、悪くてもリージョン2なので、日本でプレイすることそのものは問題ないはずです)。また、UK盤もNTSCだとPatrik Guttenbacherが書いていますから、日本のテレビで見る上では支障にはならないようです。というわけで、完全版を見たい人はUK盤か日本盤という選択になります。そして、UK盤は日本の小売では扱ってないところも多そうなので、いきおい日本盤を買うしかないのかなと思います(高いけど)。
 映像は4x3で、音声はDolby stereo、Dolby 5.1、DTS surroundの3種類が収められています。日本語字幕が付いていますが、なんだか適当に訳しているような・・・
 敢えて問題を言えば(値段が高いのは置いといて)、付属の解説です。これは原盤の解説をそのまま訳したもののようで、それ自体には意義があると思います。ところが、なんというか、日本語として意味をなしていないのです。わかりづらいですね。でも、これは現物を見ていただくしかありません。もともとオリジナルの解説もちょっと持って回った印象があり、内容をつかみにくい文章なのですが、日本語訳はそれをそのまま翻訳エンジンに突っ込んだような感じなのです。せっかく良質の製品なんだから、画竜点睛を欠くのはやめてほしかったものです。

1 キング・オブ・ジ・ユニヴァース (Brunel University 1973)
2 いとしのベル (Brunel University 1973)
3 山の大王の広間にて (Brunel University 1973)
4 火の玉ロック (Brunel University 1973)
5 大いなる夜明け (Germany 1974 - Rockpalast)
6 ショウダウン (Germany 1974 - Rockpalast)
7 デイ・トリッパー (Germany 1974 - Rockpalast)
8 オレンジ・ブロッサム・スペシャル (Germany 1974 - Rockpalast)
9 いとしのベル (Germany 1974 - Rockpalast)
10 山の大王の広間にて (Germany 1974 - Rockpalast)
11 火の玉ロック (Germany 1974 - Rockpalast)
12 ロール・オーヴァー・ベートーベン (Germany 1974 - Rockpalast)
13 ポーカー (London 1976 - Fusion)
14 ナイトライダー (London 1976 - Fusion)
15 ショウダウン (London 1976 - Fusion)
16 エルドラド=序曲 (London 1976 - Fusion)
17 見果てぬ想い (London 1976 - Fusion)
18 プア・ボーイ (London 1976 - Fusion)
19 ト長調の幻想 (London 1976 - Fusion)
20 ストレンジ・マジック(不思議なマジック) (London 1976 - Fusion)
21 10538序曲 (London 1976 - Fusion)
22 ドゥ・ヤ (London 1976 - Fusion)
23 イーヴル・ウーマン (London 1976 - Fusion)
24 いとしのベル (London 1976 - Fusion)
25 ロール・オーヴァー・ベートーベン (London 1976 - Fusion)

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