音に囲まれる体験が
今月初めにリリースされた、ELOのファーストアルバムの40周年記念盤です。オーディオ的には既発の音源ばかりなのですが、注目はカップリングされているDVDで、これを手に入れればquad mixを晴れてデジタルサラウンドで聴くことができます。
Jeff Lynneのソロアルバムばかりに注目が集まる中、突然発売が報じられた製品でした。同時にLPの再発もなされましたが、こっちは開封していないのでないようについてのコメントはできません。
それではこのセット。スリップケースに入った2枚組です。CDには2001年リマスターのアルバム全曲と、First Light、Harvest Showdown、Early Yearsなどに含まれていたalt. mixなどが入っています。従って、旧譜を全部持っていたらこのCDを買う必要はなさそうです。
問題はDVDです。これまであちこちに分散していたquad mixが集められ、さらにドルビーデジタルとDTSをチョイスすることができます。私は自動車の中が最もましなシアター環境なので、車内でこのDVDをプレイしたのですが、本当に音が分離して聞こえてきます。10538 Overtureが始まっていきなり、右の背後からBev Bevanのドラムが聞こえてきて、驚かされました。こういうのは初めての経験なので、改めてこのアルバムの魅力を再確認することができました。特に気持ちよかったのは10538 OvertureとNellie Takes Her Bow(のインストルメンタルパート)でした。
さらに、これは既発のquad mixで既に存在していたのですが、The Battle Of Marston Moorの終わり近く、木管(バスーン?)が間違えて音を出していたことを認識しました。(あと、エンディングがステレオバージョンと違っていたんですね)。
加えて、DVDにはアナログマスターからトランスファーした音源と10538 Overtureのビデオも収録されています。値段もそんなに高くないし、このアルバムが好きな人なら是非手に入れていただきたいアイテムです。
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